なぜ日本の子どもの幸福度は低いのか?【天上天下唯我独尊|西森巧さんセミナー】第452回経営者モーニングセミナー

経営者セミナー

本日の経営者モーニングセミナーの講師、西森さんの娘さんは生まれたときから、ほとんど目が見えなかったそうです。

今ではわずかながら見えるそうですが、盲学校に通われています。

ご両親の悲しみや、娘に申し訳ないという気持ちの深さは、他人が想像することはできません。

しかし、娘さんはすごく明るい女の子に育っているそうです。

この話を聞いたとき、最近目にしたニュースを思い出しました。

世界の子どもの幸福度調査の結果です。

ユニセフ(国連児童基金)という団体が子どもの幸福度ランキングを発表しました。

先進国及び新興国38カ国を対象とした調査です。

日本は38か国中20位でした。

総合国名精神の健康体の健康スキル
1オランダ193
2デンマーク547
3ノルウェー1181
4スイス13312
5フィンランド1269
6スペイン3234
7フランス7185
8ベルギー1778
9スロベニア23112
10スウェーデン22514
11クロアチア102510
12アイルランド27176
13ルクセンブルク19228
14ドイツ161021
15ハンガリー152113
16オーストリア211217
17ポルトガル62620
18キプロス22924
19イタリア93115
20日本37127

これだけ見ると、「まあ、真ん中くらいか」で終わりますが、そうではありません。

この調査は3つの項目で行なわれています。

  • 精神の健康
  • 体の健康
  • スキル

この3つです。

何を指標にしているかというと下記の通り。

分野 指標
精神的幸福度(37位) 生活満足度が高い15歳の割合
15~19歳の自殺率
身体的健康(1位) 5~14歳の死亡率
5~19歳の過体重/肥満の割合
スキル(27位) 数学・読解力で基礎的習熟度に達している15歳の割合
社会的スキルを身につけている15歳の割合

この3つの項目を個別に見ていくと、日本は身体的健康の分野では1位なのですが、精神的幸福度では38か国中37位です。

日本の医療機関と医療制度のおかげで、身体的には安全と言えるのですが、心の幸福度では最低レベルです。

日本というのは、なかなかアンバランスな国です。

ちなみに1位のオランダには一人当たりGDPでも大きく負けています。

日本の一人当たりGDOはオランダの8割ほどしかありません。

貧しくても心が豊かならいい、という話ではなくて、オランダには経済的豊かさでも、精神的豊かさでも大きく負けているということです。

さて、本日の経営者モーニングセミナーでは、なぜ日本の子どもの幸福度が低いのか、について子を持つ父親として、身につまされるお話を聞くことができました。

本日の講師は株式会社EIKOU代表取締役の西森巧さん。

リサイクル、遺品整理を中心に事業を展開されています。

今回は「なぜ日本の子どもは幸福度が低いのか?」「どうすれば子どもの幸福度を上げることができるのか?」について考えてみました。

答えの出ない問題に踏み込んでしまう気がしますが・・・

愛情をたっぷり注いでくれた両親が一変した事件

西森さんは幼少期は両親の愛情をたっぷり受けたことを覚えているそうです。

小学校4年生のときには、両親が家を建てて、アパートから引っ越し。

楽しい毎日を送っていました。

そんな幸せな日々が突然壊れます。

小学校5年生のときに、亡くなった祖父が借金の保証人になっていたことが発覚し、西森さんのご両親が借金の返済をすることになりました。

父親はサラリーマン。母親も介護の仕事をしていましたが、返済していけるほど小さな借金ではありません。

それまで優しかった両親が急変します。

食事をしているとき、食器の音を立てると皿が飛んできたり、机をひっくり返されたり。

洗濯物のたたみ方が悪いと怒られたり。

まだ子どもですから借金の保証人の問題などわかるはずがありません。

子ども心に西森さんは両親に嫌われたと思いました。

嫌われたくない、お父さん、お母さんの笑顔が見たい!

そう思った西森さんは、学校の図書館で心理学の本を読むようになります。

  • 人を笑わせるにはどうすればいいか?
  • 人の気持ちを知る方法

このようなことを本で学び、子どもながらにいろいろ試しました。

それで笑顔になることはできたけど、一瞬のことであり、心が満たされることはありませんでした。

家にお金がないことは感じていたようで、自動販売機の下に落ちているお金を拾って親に渡していたそうです。

高校を卒業して老人ホームに就職

高校で福祉の勉強をした西森さんは、老人ホームに就職しました。

給料のほとんどを家に入れる生活をしていましたが、19歳のときに高校のときのアルバイト先で知り合った女性と結婚したいと考えます。

両親に報告すると反対されました。

結婚して家にお金を入れることができなくなったら、「どうやって借金を返していくんだ」と。

あまりの衝撃を受けて、両親との縁を切るまでになってしまいました。

結婚して新たなスタート

その後、再スタートするために、生まれ育った場所にアパートを借りて結婚生活を始めました。

長女が生まれて幸せな日々でしたが、どうやら目が見えていないことがわかります。

病名はなく、眼の神経が脳とつながっていない、成長ホルモンが正常に分泌されていない、という状態だったそうです。

奥さんは泣いてばかりでしたが、西森さんは「しっかり愛情を注いで育てれば何とかなるんじゃないか?」と考えます。

そして西森さんがまずやったことは、奥さんを元気にすることでした。

現実的には娘の治療にお金がかかるので、今の仕事ではやっていけそうにありません。

西森さんは、廃品回収の仕事をしている先輩から仕事を教えてもらって独立することにしました。

25歳のときに、ゴミとして捨てられるものに価値があるということに気付き、インターネットで販売することに。

すると、実際に売れていきます。

これで、廃品回収だけでなく、買取事業もスタートしました。

コツコツ仕事を続けていくうちに、お客様が増えていき、遺品整理を依頼してもらえることも起こります。

一軒の家から不用品とされているものを全部持って帰ると、ごみは15%、残りの85%には価値があるものだそうです。

天職に出会う?

仕事を続けるうちに、ゴミとそうでないものを分別する目利き力がつき、リサイクル事業にも取り組みます。

日本で使えないものでも、海外で必要としている人に届けるというということもされているようです。

リサイクルは誰かの役に立つ、という想いで仕事をしているうちに、苦しい生活から少し余裕のある生活ができるようになりました。

そうなると人のために役に立ちたいという想いが強くなったそうです。

それは、生活に余裕ができたからということもあるでしょう。

でもそれだけではなく、会社のスタッフが「お客さんが喜ぶ顔を見るのが嬉しい」と言ってくれるのも大きいようです。

その様子を見て心から人のためになりたいと思えるようになったそうです。

今では、縁を切るところまで悪化した両親との関係も改善され、西森さんの会社で一緒に働くようになったそうです。

今回もいくつかのことを考えるキッカケになるお話でしたが、今日は「子どもの幸福度問題」について考えてみたいと思います。

子どもを幸せにするための父親の役割

冒頭に紹介した通り、日本の子どもの精神的幸福度は先進国最低レベルです。

理由は誰でもわかる通り、親のせいです。

今日の西森さんの話を聞いて、父親に必要なことが何となくわかった気がします。

2つあります。

・子どもより先に妻
・子どもと過ごす時間

子どもより先に妻

純粋倫理では、家庭円満の秘訣は妻の機嫌が良いこと、という内容のことが言われます。

この話を聞いてから、妻と子どもを観察してみたことがあるのですが、確かにそうだなと思えます。

妻の機嫌が悪いときは、子どもも不機嫌。

妻の気分がいいときは、子どもも楽しそう。

子どもの心に与える影響は父親より母親のほうがはるかに大きいと実感します。

モーニングセミナーがこの話を何回か聞かせていただきましたが、今日あらためて、できてないなと反省しました。

子どもと過ごす時間

子どもには愛情を注いできたつもりですが、子どもがそう思っているかどうかは別問題です。

では愛情って何で感じるかというと、言葉と時間だと思うのです。

日本人は感情を言葉にして出すのが苦手と言われますが、どんなに子どもを愛していても、伝われなければ意味がありません。

でも、言葉だけではダメだろうなとも思います。

言葉とともに、一緒に過ごす時間が絶対的に必要だと。

出張ばかりのお父さんが、たまに家に帰ってくると、子どもに「おじさん誰?」と言われたという笑い話がありますが、まさにこれ。

一緒に過ごす時間が不足していると、どんなに言葉をかけても愛情は伝わらないよなーと思います。

うちは、18歳の息子と11歳の娘がいますが、特に上の子が小さい頃は仕事で家にいないことが多く、たまの休みも自分の時間として使ってしまい、息子と過ごした時間は不足しているかな、と反省しました。

子どもの幸福度を上げるために父親がやるべきことは、「妻をいい気分にさせる」「(特に幼少期)子どもと過ごす時間を増やす」こと。

うーん、実行するとなるとなかなか難しいですが、子どものために頑張りますか!

子どもの幸福度1位オランダの子育て・教育の考え方とは?

最後に、幸福度ランキング1位のオランダの子育て、子どもの教育がどうなっているか気になったので調べてみました。

簡単にまとめると、次のようなイメージです。

オランダに知り合いがいるわけではないので、どこまで本当かはわかりませんが、日本とはかなり価値観が違うなという印象です。

・子どもと過ごす時間が長い

・親が幸せでなければ、子どもが幸せを感じるわけがない

・お母さんも「自分の人生を楽しむ」

・そのために夫が育児に協力する

・オランダでは子どもの自立を重視する(小さい頃から親と寝室は別)

・小学生のうちは勉強ではなく、遊びや習い事が中心

・ルールは守るが、人は人、自分は自分という教育

オランダの教育がすべて正解という気はありませんが、取り入れるべきは取り入れてもいいのかなと思います。

次週モーニングセミナー予定

2020年12月16日(水)のモーニングセミナーは赤帽岡山県軽自動車運送協同組合 代表理事 大西竜一さんをお迎えします!

テーマは「愛」です。

岡山市南倫理法人会・経営者モーニングセミナーは毎週水曜日6:00~7:00に岡山県護国神社いさお会館で実施されます。

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朝日に輝く岡山県護国神社に早朝から訪れることで、良い1日になりそうです。

倫理法人会に興味を持っていただいた方は、お気軽に会場までお越しください。

ご質問のある方はこちらからどうぞ。

そうそう、倫理法人会のことを調べて、「なんか怪しい団体じゃない?」と思った人はこちらの記事を読んでみてください。

https://domedi.jp/rinri/rinrihoujinkai-religion/embed/

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